思わぬ治療

メキシコシティ到着した日の夜、急に歯がムズムズしはじめた。
標高が高いから?
不安が痛みを煽るように、ムズムズは治まらず…

もっと南下した場所で治療を委ねることになるのは更に不安なので、
次の日にはメキシコのワールドトレードセンターの38階、
ネットで調べて見つけた日系の歯医者さんの元へ。

セキュリティが厳しいWTC

先生は日本人の血を引くメキシコ育ち、日系3世のタカネ先生。
広々したスペースに、診療台は1台、助手はいない。

完全予約で、患者さんと「人対人」の関係を作りながら治療するため、
1人1人の治療時間をたっぷり取っているので
他の患者さんもいない、まるでサロンのような状態。

メキシコは関税が低く、制度の妨げもなく、
最新技術や良質の材料をドイツから取り入れた治療ができるため、
タカネ先生のところへ日本の医師も研修に来ているのだそう。


治療の後は、付き添いで来たタカもまじえて歯についての丁寧な説明。

そこから私達の興味は日系人である先生へ向かい、
現在取り組んでいる研究の内容のほか、
終戦後にメキシコへ渡った、先生の祖父を含めた移民の人達の話、

更にはメキシコ人のルーツであり、マヤ文明の土台を築いたオルメカ人、
そしてオルメカ人と日本人との関係(説は色々あります)
話は盛り上がり、あらゆる話題に及んだ。

帰りのバスでは、2人とも何やらボーッとしてしまった。

何よりも、先生が自分が今していることを心から楽しんでる、
純粋に 自分の心の向く方向に進んでる、というのが強く伝わってきて
大きなパワーを正面から受けた後のようになっていた。

思わぬ場所での出会い。
それに感動したのか、今度は親知らずがアピールし始めた。

日本ではそんなことなかったのに…

ここで親知らずを2本抜いてから、メキシコシティを出ることになりました。

 

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